商品の魅力をアピール!来店客を惹きつけるPOPの作り方

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買い物には「明確にこれを買う」というときと「何か良いものがあれば買いたい」というときがあります。

しかし店舗に足を運んでみると商品は数多く並べられており、パッとするものがなく結局何も買わなかったというのはよくある話です。

そのようなときに店側の武器として登場するPOP。

歩いている人の目と足を止める、その商品が欲しくなるようなPOPは絶大な効果を生み出します。ただ、POPさえ置けば必ず購買意欲をくすぐるというものではありません。的確に伝わる内容、見やすいデザイン、欲しくなる説得力、それらを工夫することでPOPの力が発揮されるのです。

本記事では、そんな”魅力的な”POP作りについて紹介していきます。

まずはPOPの目的を決めよう

POPを誰に見せたいのか、何を訴求したいのかを意識して作ることがまず最初の一歩です。そのため、ターゲットと目的を明確にすることが重要です。

一口にPOPと言っても、スーパーでおすすめ野菜につけるPOPと繁華街の若者向けアパレル店で流行りの服につけるPOP、商店街の本屋の本につけるPOPでは、来店客の目を惹くPOPは同じようものとは限らないのです。

その商品のターゲットが男性なのか女性なのか、若者なのか年配層なのかによって、色合いや字の大きさ、字体を変える必要があります。表現も少し真面目にするか、くだけた感じにするかといった違いもでてきます。

また、よく勘違いされがちですが、POPは”売る”ことを目的とするものではありません。

気付きづらい情報を与えたり、購入を迷っている人に判断材料を与えたり、新たな購入選択肢として提案したり、その店舗に対して親近感を抱いてもらうことで、購入意欲を促進することが目的です。

微妙なニュアンスの違いに思えますが、POPの目的を意識することで訴求の仕方が変わり、ターゲットに伝わりやすくなります。POPは一種のコミュニケーションツールなのです。

とりあえず思いつくままに書き始めるのではなく、アピールしたい対象のターゲットや商品特性と売り場の特徴をよく考え、ターゲットと目的を明確にしてからPOPを作るようにしましょう。

対象商品のアピールの仕方

売り込みのように商品の良い点をただアピールするだけでは、商品の良さが正しく伝わらないことがあります。

例えば、安さが売りの商品でも周りに同じような価格帯の商品が並んでいたら「激安」「安い!!」「お買い得!」といったアピールはあまり効果がないでしょう。

商品コーナーの特徴や左右上下に置いてある商品などを見渡して来店客と目線を合わせてみた上で、何をどのようにアピールするのか、ひと工夫することがおすすめです。

アピールポイントを考える際には、以下のような内容を一度書き出してみます。

  • おすすめ理由・・・値段や効能、人気さや新しさなど。
  • 商品のこだわりポイント・・・成分や産地、生産者、製法など。
  • 商品にまつわる体験談・・・利用体験談やプレゼントした体験談など。
  • 聞きづらいが気になる情報・・・割引対象なのかやいつまで割引なのか、使い方など。

書き出したら、ターゲットにしっくり来るものを選ぶと良いでしょう。

惹きつけるPOPのクリエイティブポイント

伝えたいことがどんなに魅力的でも、来店客の目を引いて瞬時に内容が伝わらなくてはPOPの力を発揮させることができません。ここでは、POPの見た目とコピーの作り方のコツをご紹介します。

視覚的なデザインクリエイティブで目を引く

POPの内容を読んでもらうためには、まずはPOP自体を目立たせる必要があります。

POPの大きさはもちろんのこと、色使いや文字スタイルを工夫したり、写真やイラストを挿入することで目立たせることができます。ポイントは、表現したい世界観やイメージを念頭にデザインすることです。

文字の色は5色程度に納め、背景色と明度の差を付けることで文字が目立つようになります。色に迷った場合は、POPの鉄板色とも言える黒・赤・黄の3色を使うと良いでしょう。

また、色の持つイメージを意識するのも一つの手です。例えば、赤は「温かい」「情熱」「辛い」といったイメージがあります。同様に青は「冷たい」「涼しい」「冷静」というイメージが、緑は「優しい」「健康」「癒し」というイメージがあります。

文字スタイルは、手書き風なフォントや丸みを帯びたフォントが親近感を持たれやすく、読まれやすい傾向があります。実際に手書きにするもよし、手書きに自信がない場合は、手書き風フリーフォントを使うのも良いでしょう。

さらに、文字だけではなく写真やイラストを使うと、パッと見てイメージが伝わりやすくなります。チラシや雑誌から必要な部分を切りとって写真を貼ったり、キャッチーなイラストを描くのも効果的です。インターネット上でも様々なフリーイラスト素材がダウンロードできるので、そういったものを活用するのも手です。

わかりやすいコピーで購買意欲をくすぐる

コピーは「簡潔にわかりやすく」を意識します。読んだら一瞬で伝わることが重要です。

ここでは伝わりやすいコピーを作成する5つのコツをご紹介します。

①擬音語、メタファーで直感的に伝わるコピーを

五感に訴える擬音語やイメージのしやすいメタファーを使うことで、少ない文字数で伝わりやすい表現が可能です。特に化粧品や食品などでよく使われます。

例:「シュッとひと吹き」「スベスベなむき卵肌」「足元ぽかぽか」「とろ〜りとろける」

②自分向けだと認識させる

商品がどのような人向けなのか、そのターゲットの特徴やターゲットに対する呼びかけをキャッチコピーにするパターンです。自分向けだと認識させることで、商品への興味を引くことができます。

例:「スマホ・PCで目が疲れていませんか?」「トラブル肌に」「お金が貯まらないあなたへ」

③具体的な数字を使う

人は具体的な数字を見ると、スケール感を瞬時に理解しやすく、信憑性を感じます。数字を使うときは短いフレーズにすることを意識することで強く内容を伝えることができます。

例:「900人が満足」「ポイント2倍」「7秒に1本売れている」「当店人気No.1」

④今買う動機付けのキーワードを使う

日本人が弱いと言われている”限定系フレーズ”を使う方法です。希少さやチャンスを感じさせ、POPを見たそのタイミングに購入する動機となります。

例:「今だけ」「20個限定」「10月31日まで!」

⑤利用者の声を使う

まだその商品購入したことのない人にとっては、使い勝手や効果など、商品の評価が気になるものです。実際の利用者の声をコピーとして使うことで、安心感や使った際のイメージを与えることができます。

例:「こんなのが欲しかった!」「翌朝の肌の調子が全然違いました!」「もう手放せません。」

まとめ

POPは作り方次第で、商品の近くを通りがかった来店客の心を一気につかむことができるアイテムです。

わかりやすい文字、伝わりやすい言葉、親しみが持てるイラストや写真、買いたくなる理由などを短く簡潔に書くことで商品を強くアピールすることができるでしょう。